先日、肛門の三大疾患をコンプリートして痔界の王になった報告をしましたが、(誰得情報の)経緯・経過を記録します。
おしりからの出血
事の始まりは8月中旬。
おしりから出血するというショッキングな事件がありました。
切り傷擦り傷のように、外傷がある場合は受け入れやすいんですが、体の内側からの出血って怖いですよね。
出血初日
排便後にウォシュレットをしておしりを拭いた時、トイレットペーパーに文字どおりべっとりと鮮血がついていました。
え?
あわてて便の状態を確認しようと便器を覗き込んだのですが、無情にもトイレの自動洗浄機能によって流されてしまいました。
う、うんこドロボー!!
残ったのは、右手に握りしめた血のついたトイレットペーパーのみ。
自宅のトイレはセンサー機能が敏感すぎるのか、おしりを拭くときに少し腰を浮かせただけで自動洗浄機能が発動します。
これまでも便潜血検査の時に自動洗浄との戦いを繰り広げてきましたが、不意打ちの出血には対応できませんでした。
KAZUさんの父方親族は大腸がんを患った人が多く、父自身もゴールデンウィール時期になると毎年10数個の大腸ポリープを切除する大腸ポリープ製造機です。
ついに自分にも順番が来たかと落胆しました。
改めてトイレットペーパーを確認してみると、トイレットペーパーについている血は10円玉ぐらいの大きさ。
指側まで染みてきていないので、それほど量は多くないかも。
便の確認ができなかったので、1日様子をみることにしました。
明日出血してなければ、なかったことにしようと。
一旦落ち着いて情報をまとめてみました。
・鮮血 → 出血箇所は肛門に近い?
・出血の量は切れ痔より多い → 切れ痔ではない
・痛みはない → 切れ痔ではない
・ウォシュレットで洗ったのに、べっとりと鮮血 → なんで?
これまでに経験したことのない病状ということだけはわかりました。
明日は出血しないようにと願うばかりでした。
出血から2日目
満を持しての排便。
ウォシュレットで流してしまうとわからなくなるので、恐る恐るトイレットペーパーで拭いてみました。
昨日の同様にべっとり鮮血。
あぁ、やっぱり。
出血はたまたまではないことを悟りました。
便を確認してみると黒くない普通の便。
便の上に鮮血がのっかっている様子。
昨日の状況と合わせて判断すると、内臓というよりも肛門に近い場所、もしくは肛門に近い大腸かなという結論にいたりました。
で、そのキーワードで検索してみると、表示されたのは「いぼ痔」「大腸がん」の文字。
大腸がん・・・
出血から3日目
排便なし。
この日から土日をはさんで3日間、妻の実家にお世話になることに。
出血から4日目
昨日排便がなかったので、負担をかけなかった分このまま良くなってるんじゃないかと甘い期待がありましたが、現実はそう甘くありませんでした。
昨日の分も取り返すべく、2回の排便そして残念ながら2回とも出血。
奇跡を諦めて病院予約のため、WEBを試みましたが2週間先まで一杯汗
週明けに電話予約で泣きついてみることにしました。
出血から5日目
本日も絶賛出血中。
出血を見るたびに心が萎えます。
出血から6日目
これまでで一番多い出血量。
トイレットペーパーから染みて指につくぐらいの量でした。
電話予約で病院を予約するも、お休みの都合で4日後の受診になりました。
皮肉なことに、病院を予約できたこの日を最後に出血が止まりました汗
出血から10日目
満を持して、2年ぶりに肛門科を訪れることになりました。
こちらの病院には「痔ろう」を患った際にお世話になり、10年近く悩んでいた痛みから開放していただきました。
診察ではカメラを挿入して、患部をモニターで確認させてもらいました。
あります。プクっといぼが。
もうね、ホッと安心。大腸がんじゃなかった。
いぼ痔は肛門の奥の方にあり、現状は軟膏で様子を見ましょうと。
いわゆる内痔核Ⅰ度で、まだ症状が軽い状態。
今後必要があれば注射による治療、切除までは考えてませんと診断されました。
エピローグ
朝晩2回で2週間分の注入軟膏を処方されたのですが、こいつがなかなかやっかい。
なんというか、挿入するのが難しいんですよね。
入口でもそれなりに違和感があるので、奥まで入れるのが怖い。
で、そのまま軟膏を押し出すと、挿入に至らず軟膏を発射してしまうので、ただおしりが軟膏で汚れただけの状態になってしまいます。
少なく見積もっても、4分の1ぐらいはおしりが汚れただけの状態になっていました。
病院に行った時点ですでに出血は治まっていたので、軟膏の威力はよくわかりませんでしたが、「いぼ痔」という病気を確定できて良かったと思います。
大腸がんかもとモヤモヤした状態だと落ち着かないですもんね。
他の科と比較すると、肛門科は受診しづらい印象がありますが、放置しても治ることはありません。
悪化する前に恥ずかしがらず受診しましょうね。
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